専門学校進学①

高校生活

現実を見ろ!

 ここでは高校卒業後の進路についてアドバイスしています。

まずは勉強しろ!

 専門学校へ進学を希望する場合、学校を選ぶのはもちろんですが、まずは、自分のやりたいこと、就きたい職業について、詳しく調べることからはじめましょう。自分がつきたい職業は、大学へ行った方が良いのか、専門学校へ行くべきなのか、職業によって大きな差があります。また、少子化の影響から、その専門学校についても詳しく調べる必要があります。
 …というのは、『専門学校』といった具合に『学校』は名乗っているものの、その実、非常にいいかげんな学校があり、また、経営のために平気で嘘八百を並べる学校がたくさんあるからです。
 楽をしたがる怠け者ほど、その宣伝文句に踊らされます。悪い大人たちに、騙されないようにしましょう。

 まず、職業的に見て、専門学校へ行く必要のある職業と、行く必要のない職業とがあります。看護をはじめとした医療系なんてのは、専門学校へ行く必要がある業種の1つでしょう。ぶっちゃけ、臨床検査技士になるための専門学校は、大学よりも難しい学校があるくらいです。このように、職業によっては『専門学校だから』と、馬鹿にできないのです。これはゆるぎない事実ですので、しっかりと肝に銘じておいてください。
 落ちますよ!この手の専門学校の入試は。
 私はこの手の専門学校を『手に職系』と呼んでいます。
 『手に職系』の最大の強みは、その『職』を『手』につけたら、一生、食いっぱぐれない、という点です。これは大学を出てサラリーマンになった人たちとは大違いです!
 美容師なんて素敵ですね!私には専用の美容師さんがいます。
 板前さん、調理師さんなんて最高!食で大勢の人を幸せにしてくれるのですから。
 大病院で働く医療従事者の皆さん、彼らがいなければ私たちは生きていけません!
 その道で腕を磨けば、腕一本で生きていけるのです!

 …ただ、コロナ禍という世界的な災害等、厳しい時もあります。 

ところが!

 それに対し、専門学校へ行っても無駄!いや、無駄じゃないけど頭の中に思い描いているビジョンとは違う現実が待っている職種もあります。
 例えば、ミュージシャン、音楽、漫画、イラスト、映画、テレビといった『芸術系』『創作系』です。非常に厳しい業界です。いや、それ以前に、このジャンルの専門学校なんぞ、金目当ての最低な学校だらけです。
 私自身、映画業界、テレビ業界に首を突っ込んだ経験があり、それなりの厳しい現実を目の当たりにしてきました。まぁ、テレビに関しては、突っ込んだというより出演依頼が来て、いろんな経験をさせてもらったというところなのですが、そのテレビ関係を例に考えてみましょう。
 私自身、某番組制作会社でアルバイトをしたことがあります。
 その時の月給が130,000円。ウル○ラマンだの怪獣だので有名な会社でしたので、その手のものが大好きなマニアの方々なら耐えられるのでしょうが、普通に生活しようと思ったら不可能です。大手テレビ局から制作費をもらい、それで人件費やら制作費やらを賄っている会社なのです。
 それに対し某テレビ企画での仕事(出演)では…。
 雲泥の差でした。
 上の人間だけではありません。恵まれた資金力にモノを言わせ、一般のスタッフまで違っていました。
 前述の番組制作会社の親会社にあたるのですが、湯水の如く金を使います。
 とある山奥にある合宿所まで勉強を教えに行ったのですが、その送り迎えがハイヤーです。その企画一本分のハイヤー代だけで3000万円使ったそうです。
 これが現実です。 

 専門学校なんぞに行っても想像のような未来は待っていません。想像(妄想)しているような職業に就くなど絶対に不可能だと考えましょう。もし、本気でその手の業界に入りたければ、まず大学へ進学するようにしてください。専門学校を卒業したところで、理想の職種に就くのは無理です。テレビ関係に就職したい!と考えたところで、待っているのは、下請けの『番組制作会社』と呼ばれる『使いっパシリ』人生です。
 あ、もちろん、映像、音楽等で必要な機械類、ソフトウェアの扱いを学ぶのでしたら専門学校はお勧めです。ここではあくまでも『クリエイティブ』系のお話です。

 この手のジャンルの専門学校では、入学案内のパンフレット等に、必死に有名会社の名前を出したりし、さもその手の職業に就けるかの如く書いてあります。その手の宣伝はまず疑いましょう。たいていは真っ赤な嘘。いや、その系列の子会社か孫会社といったところです。
 幻想を抱くのは止めましょう。
 また、その専門学校を卒業して成功した例を書いたりします。
 果たして卒業生が十万人いたら、そのうち何人がパンフレットに書いてあるような成功をしたのか、確認するようにしましょう。
 芸術系専門学校を信用する方が悪い!
 …っつうか、
 そもそも芸術を含む創作活動って、誰かに教わってやれるようになるもんなのか!?
 目を覚まして下さい!
 現実を見ましょう!!
 大学で勉強するなんて無意味だ!
 夢に向って勝負するんだ!
 無限の可能性を伸ばすには専門学校へ行くのが一番だ!

 教えた先生は自分の人生ではないのでいくらでも無責任な嘘八百を教えることができます。現実を無視したデタラメな価値観で綺麗ごとを言って、自分のことを良く見せることができます。いや、自分を良く見せる以前に、単なる自己満足、『快』です! 自分自身が惨めな人生しか歩めなかったのに、まだ寝ぼけ足りなくて、若者たちに押し付けているのです。
 夢が!
 才能が!
 こんなことを喚く奴ほど、何も知らず、何もできず、チャンスさえもらえないのです。 

 

専門学校進学
今しか出来ないことを見つけよう!

 

 

お勧めできない専門学校でも、そこにいる職員の人たち、先生たち、は真面目に情熱をもって教えてくれるでしょう。けど、少子化のせいでとにかく経営を何とかしなければならない経営者としては、仕方ないのかもしれません。

 

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