志望理由書の書き方③

志望理由書の書き方

①意思表示

 まずは、結論から書きだすようにしましょう!『将来、私は○○になりたいので、○○大学○○学部○○学科を志望します。』志望理由書の書きだしに限らず、大学入試で求められる書類への記述は、小論文で言うところの論理的な書き方、パラグラフ・ライティングに従うようにしましょう(詳しくは『小論文の書き方~パラグラフ・ライティング~』を参照)。大学入試に限らず専門学校進学、就職試験では『志望動機』という名称で求められるその大学、学校、会社を『志望』した『理由』『動機』を求められます。その書き方を見ていきましょう。

出願条件

 ここでよく受験生から相談されるのは、『将来の目標や夢がない』というお話です。もちろん、志望理由書で求められる条件は、あくまでも『将来の夢や目標があって学習意欲のある学生』です。『将来の目標や夢がない』というのはその条件に当てはまらないので、合格は難しいかもしれません。
 けど、誤解しないでください!
 次の『②きっかけ』でも書いていますが、本当は誰にでも夢はあるものなのです。その夢を、どういうわけか区別してしまう受験生が大勢いるようです。『自分の心の中にある夢』と『人前に出す夢』を区別してしまうようです。もちろん、倫理に反するような欲望丸出しの夢は論外ですが(笑)。おそらく『人に言うのが恥ずかしい』といった理由がほとんどなのでしょう。けど、大勢の受験生と話していると面白いもので、始めはシャイに構えていたのがだんだんと本音を語りだし、最後には『ちゃんと夢があるじゃないか!』となるものです。
 どうか受験生の皆さん、胸をはりましょう!胸をはって、勇気を出して、一度、誰かに夢を語ってみて下さい。自分が思っている以上の反応が得られると思いますよ!そして、その反応のやりとりの中で、自分の夢が具体化していくのです。
 まずは、心の奥底にあるおもちゃ箱にしまいこんでしまったものを出してみる、そこから入ってはどうでしょうか?
 また、凹むのとは逆に、ヘソを曲げてしまう受験生もいるようです。私の予備校の受験生からも『将来の夢がない人間は大学へ行ってはいけないのか?』といった質問を時々受けます。どうもこういう受験生は誤解しているようです。
 志望理由書を課す入試は、決して楽ではありません。
 志望理由書を提出する入試において、将来の夢の有る無しは、前述の『目的意識を確認する志望理由書の提出を求める入試形式の出願条件』であるに過ぎません。大学へ行ってから夢を見つけたければ、一般選抜を受験すれば良いだけのことです。
 こういう質問の裏には、どうも『将来の夢がない人間は楽して受験しちゃいけないのか?』という本音があるようです。けど、前述のとおり誤解しないでください。志望理由書を提出するということ自体、決して楽なことではないのです。私の指導を受けたほとんどの受験生が、途中から『一般選抜の方が楽ですよ…。』と口にし始めます。
 大学の先生とお話しするとよく言われるのですが、『もともと推薦型選抜というのは、学業、人物、共に“優れた学生を推薦”する入試だ。にもかかわらず、高校の先生たちは出来の悪いのを推薦して送ってくる。』そうです。当然、そういう学生は不合格にし、指定校推薦なら、その高校の指定校を取り消すそうですが。
 それでも未だに学校や受験生たちには楽して入る入試という意識が強く、世間一般でも、推薦型選抜は楽して入る入試、総合型選抜は一芸入試に毛が生えたようなもので、口が上手い奴が合格する程度にしか認識されていないようです。
 そういう認識の方々には、80倍の公募推薦入試に合格させてほしいものですね。
 外国人留学生の特別選抜入試など、300倍の倍率がつくこともあります(笑)。
 確かに、定員割れするような大学の推薦や総合型なら思い切り楽ができるでしょう。けど、その手の大学なら、一般入試だって思い切り楽です。どちらで受験しても同じですので心配しないでください。
 さて、話しがそれましたが、決してないがしろに出来ない志望理由書の最初の段落は、志望大学に向かって思いっきりする自分自身の心の叫びだと思ってください!

将来の夢

 上で述べたとおり『目的意識の強い学生を募集するのが、志望理由書を課す入試』です。ですので、その目的が曖昧だったりいいかげんだったりしたら、相手にしてもらえません。読み終わった後、『あぁ、時間を無駄にした。』と思われないためにも、自分の将来についてしっかりと書きましょう。

大学情報

 それでも、まだ夢ややりたいことが見つからないなんて受験生もいるでしょう。そういう時は、思い切って、大学のオープンキャンパスに参加してみましょう。また、何となく関心のある大学が遠かったり時間的にオープンキャンパスに行けなかったりしたら、大学の資料を請求してみましょう。
 何となくパンフレットを読んでいるだけでも『なんか面白そうだぞ!』とか『こんな勉強するとこういう職業に就けるのかぁ。』とか、漠然とながらヒントをもらえたりします。そして、漠然とでも、何となくでも、何かに興味を持ったら、もっと詳しく調べてみればいいのです。その中から夢なんてものは見つかったりします。ですので、くどいようですが、まずは大学について勉強して下さい!
 受験雑誌に折り込んである葉書や、下のようなサイトを使って資料請求してみましょう。
 
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 よく分らなかったら、聞いたことのある大学名を見つけ、資料をもらってみましょう!

 

志望理由書の書き方

まずは、何はともあれ志望校の研究!

 

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